
「専門学校を卒業したけれど、なかなか就職先が見つからない。」
「学歴では大学卒には敵わない。」
そのような悩みを抱えていないだろうか。大学卒に比べ、専門卒に向けた求人は数が少なく、業種の幅が狭くなりがちなので簡単には就職できない。しかし、専門的な知識や資格のある専門卒は本当に就職できないのだろうか。
この記事では、専門卒が就職できない理由と、どうしたら就職できるようになるのか、就職できないときにやるべきことなどを解説していく。手遅れになる前に専門卒の就職の傾向と対策を掴んでおいてほしい。
専門卒が就職できない理由とは?

入学した専門学校が高い就職率を売りにしていても、就活に不安や悩みを抱えている方は多いだろう。専門卒の就職活動の現実は一体どのくらい厳しいのか、下記のような情報がある。
「『就職率100%』とうたっていますが、ホームページをよく見ると、小さな字で『求職者の就職率100%』と書かれています。それでも希望する業界への就職が決まらない生徒はいくらでもいます。
それなのに就職率が100%になるカラクリは、『就職が決まらない生徒は、就職する意志がなかった』とみなされるからです。」
内定が取れない生徒は、「就職する意志がありません」といった書類にサインさせられるのだそう。もちろん専門学校の中には本当に高い就職率を誇っている学校もあるだろうが、こうしたカラクリを使って「就職率100%」をアピールしているところも一部にはある。「就職率100%」という文字を読めば、「入学=夢の業界への片道切符」かと思ってしまいそうだが、やはり今の世の中、それほど甘くはないようだ。
専門学校のパンフレットなどでよく「就職率100%!」と言われていることがある。しかし、実際はこのように専門学校を卒業しても就職できない学生はたくさんいるのだ。
ではなぜ、専門卒はなかなか就職できないのか。その理由は以下の3つだと言われている。
- 学校で学んできた専門分野以外の職を探している
- 大学卒に比べて応募できる求人の数が少ない
- 企業が求める人材になれていない
専門分野以外の職を探している
専門学校は専門的な知識しか学ぶことができないため、他の分野に就職しようとするとなかなか就職先が見つからない。また、入学時になんとなくの理由で入ってしまったために、就職につながる知識を学ぶことができずにいざとなってから困ることがある。
もし、専門分野以外での就職先を探している場合は、もう一度専門分野に絞った職探しをおすすめする。
しかし、それでも専門分野以外への就職がしたい場合は以下の3点を準備すべきだ。
- どうしてその仕事がしたいのか明確な理由を説明できるようにする
- その職業に必要なスキルや経験を身につける
- 給料や待遇などの条件を下げて職場を探す
あなたが本当にその職業へ就くために初めから勉強し直したり、条件を下げてでも就きたい職業なのか考え直したりする必要があるだろう。
大学卒に比べて応募できる求人の数が少ないため
専門卒は大卒に比べて応募できる求人の数が少なく、就職に不利に感じることがある。大卒からしか応募できない求人も多いためだ。
そのようにならないためには、大学卒と競争にならない求人を選ぶことをおすすめする。自分の強みを書き出し、持っている経験や資格等と求人をよく照らし合わせて就職活動をしなければならない。専門分野に絞った職探しをすると、専門卒のあなたの強みを充分に活かすことができる。
企業が求める人材になれていない

専門学校を卒業したとしても、国家試験に合格しないと内定を取り消されることがある。その場合は、就職できずにバイトなどをしながら、来年の国家試験に向けて自分で勉強しなくてはならない。
また、このような就職浪人生にさせないために、卒業試験の難易度を高くしている専門学校もある。その卒業試験に落ちた場合は、もう一年頑張るか、退学するかしかない。退学する場合は高卒として就職活動をすることになってしまう。
試験も就職も一発で合格するのが一番いいのだが、なかなか難しい。試験に落ち、内定を取り消されてしまったとしても、専門分野に限定し諦めないで勉強と就職活動をすることが一番の近道だろう。
専門卒で就職できない人に企業側が求めること

専門学校は技術職に就くための養成所のような意味合いが強い。それを活かせるか、活かせないかが就職できるか、できないかのポイントになる。
実際どう違うのか、専門卒で就職できる人とできない人の違いを説明していきたい。それは下記の3点だ。
- 専門分野を生かした就職先を探せているか
- 目的を持って専門学校に入学したか
- 専門分野以外への就職を希望する目的が明確か
専門性を活かした就活ができていない
専門学校で学んできた分野を活かした就職活動ができているか、できていないかで就職のしやすさが変わってくる。わざわざ学校に入って、勉強して、その仕事を選んでいるのだから、企業へのアピールができるためです。
しかし、専門分野以外の異業種への就職は、強い意志と明確な理由を企業側に伝えられないとなかなか就職は難しいでしょう。
企業側に必要な人材になれていないため

専門学校の入学前に目的を持って入学したのか、も重要だ。目的がある人と無い人とでは、勉強の意欲や習得度に差が出てくる。そして、就職も目的がある人のほうが有利だろう。
中には、入学後に「イメージと違った。」と感じる場合もあるだろう。その場合は、割り切って勉強を続けるか、別の学校に早いうちに入り直すことをおすすめする。
就職したときのことも考えて専門学校選びができるとスムーズな就職に繋がるはずだ。
採用後の希望が持てないため
専門分野以外の就職先を希望する場合も、目的や意志がしっかりとしていれば採用してもらえる。企業側も、キャリアプランを明確に持っている人を簡単に落としたりはできない。
専門分野以外の職を選ぶ明確な理由に説得力を持たせることが重要だ。そして、面接官に伝えられるかが鍵になってくる。
しかし、明確な理由が説明できない場合は、就職は難しくなる。働きたい理由が伝わらず、企業側も採用しにくいためだ。
就職できない専門卒がやるべきこと

したいのに就職できない専門卒ができることはたくさんある。何よりもまずは行動することを念頭に置きたい。専門卒でなかなか就職先が見つからないときにやるべきこと4つをまとめた。
- 大学卒と競わない求人を選ぶ
- 就職したい明確な理由を持つ
- 卒業生がどのような企業に就職しているか知る
- 応募する企業の幅を広げる
- 片っ端から気になった企業に応募する
大学卒と競わない
専門卒を活かして就活を進めたい場合は、大学卒者と競わない求人を選ぶべきだ。
例えば、大企業の総合職や管理職は大学卒者以上が選ばれることがほとんどだからだ。そのため、そういった求人ではなく、中小企業の技術職や、専門卒だからこそのスキルや資格を活かした就職先を見つけることが必要である。
企業へ就職したい明確な理由を持つ
企業への説得力のある志望動機があると、面接時の自己アピールで有利になる。「専門卒だったのでなんとなく選んだ」という理由だと、落とされてしまう。
自分の思い描く将来やその企業で自分がやりたいことを前向きにイメージしてみてほしい。そして、志望動機で話す内容を準備するのだ。その内容を誰かに聞いてもらい、話す練習もしてほしい。このような面接の準備ができていれば、企業側にアピールしやすくなる。
同じ専門学校の卒業生の就職先を調べる

なかなか就職先が見つからないときは、自分と同じ専門学校の卒業生がどのような進路を選んでいるか調べてみてほしい。
例えば、企業に就職した先輩、独立して成功している先輩、学校に残って先生をやっている先輩など様々な進路が見えてくるはずだ。このように、あなたと同じ専門学校の卒業生を採用した企業なら、他の企業よりも雇ってもらえる可能性は高くなる。
応募する企業の幅を広げる
専門分野に絞って就職先をしているのに就職先が見つからない場合、それ以外の業種も視野に入れて職を探す方法もある。
学校卒業後三年以内であれば、既卒や第二新卒として学歴に関係なく採用してもらえる枠があるためだ。既卒や第二新卒としての採用なら、経験や学歴がなくても幅広い業界にチャレンジできる。
このようにして、挑戦する企業の幅を広げて、採用されやすい20代のうちに有利に就職活動を進めたい。
片っ端から気になった企業に応募する
熱意を持って片っ端から気になった企業に連絡すると、意外と雇ってもらえることもある。特に小さな企業やベンチャー企業、大きな会社でも「バイトからなら採用できる」と言ってもらえるかもしれない。
知り合いのコネを使って職を探したり、友達の紹介、親戚のつながりなど求人以外のところで就職先を探したりするのも一つの方法だ。
この方法を成功させるためには、何よりも行動力が大切だろう。本気で行動すれば、あなたに合った職が見つけられる。
専門卒で就職できないときのお悩み

「私はこのまま就職できないかもしれない。」
「専門分野以外に就職してはいけないのではないか。」
このように不安を抱えながら就活をしている方が多いと思われる。そんなあなたのために、専門卒の就職に関するお悩みに答えていく。
- 専門卒と大学卒ではどれくらいの差がある?
- 採用条件を「大学卒以上」としている求人もあるため、選択肢の幅に差がある。他にも、初任給や生涯年収が大学卒のほうが高い傾向にあり、大学卒のほうが有利な場合が多い。
- 専門学校とは関係のない業界への就職は可能?
- 可能。しかし、面接で「どうして関係のない業種を選んだのか?」を突っ込まれるはずだ。そういった場合にしっかりと説得力のある説明ができるかが重要である。また、その分野で活かせる資格などを取得しておくことが必要だ。
- 専門卒に向いている就活の方法は?
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卒業後すぐに就職先が見つからなくても、なるべく早めに就職活動を再開することが重要だ。無職の期間が長ければ長いほど就職に不利になりやすい上に、モチベーションも下がってしまう。ただし、焦って決めてしまうのも良くないため、慎重な判断は出来るように。自分だけで難しい場合は、先輩や専門学校の繋がり、転職エージェントなども活用して納得のいく職場を見つけてほしい。
- 専門卒で就職できない場合はどうなるのか?
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就職できない場合は、一般的には無職やフリーターになる場合が多いだろう。そのまま結婚して家庭に入る方もいる。しかし、無職になってしまうと経済的に厳しく、フリーターになるとアルバイトで就活をする時間が無くなってしまう。
最終的に就職をしたいなら、決まるまで就活を止めないのがいいだろう。就活をしながら、就職に有利になる資格の勉強をしたり、面接練習を行ったり、できることはたくさんあるはずだ。
総括:専門卒は就職できない!手遅れになる前に傾向と対策を掴むには?

今回の記事のポイントをまとめておこう。
- 専門卒が就職できないのは、大学卒より求人数が少ないのに在学中の資格取得ができなかったり、専門分野以外の職を探したりしているため
- 専門卒で就職できる人は目的を持って専門分野を生かした就職を実現させている
- 専門分野以外への就職だったとしても、意志や目的が明確である
- 就職できないときにやるべきことは、「大学卒と競わない」「明確な目的を持つ」「卒業生の進路を知る」「企業の幅を広げる」「片っ端から応募する」
専門卒が就職できない理由と、どうしたら就職できるようになるのか、就職できないときにやるべきことなどを解説してきた。目的を持って、専門性を活かした就職活動ができればあなたにあった職場が見つかるに違いない。
また、一人だけで抱え込まず、自身の通った専門学校の進路指導や先生方、先輩方に積極的に頼るのも方法である。多くの人に頼り、情報を集められれば就活の成功確率は格段に上がるだろう。
無事にあなたが希望の就職先が見つけられることを願っている。






