簿記1級があるだけでは就職できない?資格が役立つ2つの職種とは?

資格を持っていると就職には何かと有利に働くイメージがある。なので就職に向けて、これから資格取得を目指しているという人もいるのではないだろうか。

しかし本当に簿記1級は就職に有利なのか。簿記1級を持っていると就職に有利だという意見はもちろん、逆に簿記1級を持っていても就職できない、2級の方が良いなどという意見も目にすることがある。せっかく資格取得できたのに就職で有利に働くどころか、就職できないなんてことになればショックは大きいだろう。

結果から言えば「簿記1級があれば就職できる」といえる。しかしただ資格を持ってればいいというわけでもない。本記事では簿記1級はどの職業に有利なのか、簿記1級を持っていても就職できないと言われる理由について紹介していく。

簿記1級を持っている人も、これから資格取得しようと思っている人もぜひ最後まで見ていってほしい。

>>簿記2級があっても就職できない理由4選!学歴や経験は関係ある?

簿記1級を持っていても就職できない?

簿記1級を持っていても就職できない?

簿記1級は難易度が高く、合格者は高度な会計知識を持っているという証明になる。しかし「簿記1級を持っていても就職できない」というネガティブな意見を目にしたことはないだろうか。そんな意見を見ればせっかく取った資格が役に立たないのかと心配になってしまう。

ただ簿記1級を取得した後、どう資格を活かせばいいのかわからない人も少なくないはずだ。また1級と2級の違いは何か気になる人いるのではないだろうか。ここからはそんな疑問に答えていく。ぜひ参考にしてほしい。

簿記が必要な職種とは?

日本にはさまざまな資格が存在するが、中でも簿記は有名なので知っている人も多い。ただ「簿記」という資格がどういった職種で必要となるのかは知らないという人もいるのではないだろうか。

では簿記が活かせる仕事とはいったい何があるのか。真っ先に思いつくものとしては「経理職」になる。経理職はどの会社にもはなくてはならない。入出金の管理や税務申告書の作成など、企業の経理に関する仕事には簿記の知識が必要不可欠だ。簿記の知識を活かして働くにはぴったりだろう。さまざまな企業に経理部というものは存在するので、必要とされることは多い。

他に会計事務所の仕事も簿記の知識が必要になってくる。会計事務所は企業や個人からの依頼を受けて、その企業の経理業務をおこなっているからだ。簿記は税金について学ぶための基礎にもなるので、簿記を取得しておけば会計事務所で働く上で役に立つ。

つまり「経理に関する仕事」に就く場合は、簿記という資格が必要な職種と言えるだろう。

簿記1級と2級の違いとは?

では簿記1級と簿記2級の大きな違いとは何か。一般的には2級よりも1級の方が専門的な知識を多く持っているイメージがあるのではないだろうか。実際1級の方が2級に比べて出題範囲が広く、難易度も高い。他にも出題される科目や合格率にも違いがある。

・各級の基準

まず各級の基準として試験を主催している日本商工会議所は以下のように紹介している。

1級
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
2級
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
この様に各級のレベルを明確に定めている。簿記1級は2級に比べ高度な知識を得られることがわかるだろう。

出題範囲

次に出題範囲について紹介しよう。簿記1級では「商業簿記」「工業簿記」「原価計算」「会計学」の4科目から出題される。一方で2級では「商業簿記」「工業簿記」の2科目である。科目数が1級に比べ2級は半分ほどとなっているのだ。

資格試験の合格率はどれくらい?

では簿記1級の合格率はどのくらいなのだろうか。1級は税理士や公認会計士などの国家資格取得への登竜門となっており、合格すると税理士試験の受験資格をもらえる。簿記1級は資格の中でも合格するのが難しい部類に入るのだ。

そんな簿記1級の合格率は、毎回10%前後となっている。これはあらかじめ合格者は10%前後しか出さないと決められているのだ。はっきりとした合格点がないので、さらに難しく感じることもあるのではないだろうか。

ちなみに簿記2級についても記事を書いているので、良かったらチェックしてみて欲しい。

>> 簿記2級があっても就職できない理由4選!学歴や経験は関係ある?

簿記1級を持っていても就職できないは嘘!

簿記1級を持っていても就職できないは嘘!

簿記1級は合格するのが難しく、取得するのが難しい資格である。なので簿記1級を持っていても就職できないということはないだろう。むしろ就職活動において強みになることの方が多いはずだ。

しかし資格を持っているからどんな職にも就けるというわけではないのである。簿記の知識を必要としない職業では、簿記1級を持っていても宝の持ち腐れである。やはり簿記の知識が活かせる職種でなければいけないだろう。

経理職に就くなら有利になる!

簿記の知識を活かせるのは「経理職」が一番適していると言えるだろう。一般企業の経理部や会計事務所への就職活動を行う際は、簿記1級を持っているということで有利になる。

また会計事務所などは「簿記2級以上を有していること」と求人で指定している場合も多い。2級に比べ1級はさらに専門的な知識を有しているとみなされるので、有利になる可能性が高い。経理職において簿記1級は強みになるのである。

どういった職種に就くのがおすすめ?

今までも紹介してきた通り、簿記1級を持っているならば「経理職」に就くのがおすすめだ。しかしどこの会社でもいいというわけではない。将来どこを目指すのかによっておすすめする場所は変わってくる。

まず将来的に会計士になりたいと考えている場合だ。その場合は言わずもがな「会計事務所」への就職をおすすめする。会計事務所で働きながら会計士への勉強もできるからだ。しかし税理士資格がないと給与が低かったり、繁忙期には残業が多く負担が大きいというデメリットもある。そして会計事務所では即戦力を必要としている場合が多く、新卒の求人は少ない傾向にある。

他にもおすすめなのが「大手企業」への就職だ。中小企業・零細企業では簿記1級での知識を必要としない場合も多く、オーバースペックであると敬遠されるパターンもある。大企業では高度な会計処理を行うので、高度な専門知識を有する簿記1級保持者にはおすすめだ。

転職にも役立つって本当?

簿記1級を持っていれば転職にも役立つと言えるだろう。会計事務所などは新卒での募集を行っていない場合もある。そのため一般企業で経験を積んでから転職をと考える人も多い。会計事務所は即戦力が欲しいと考える。なので一般企業などで経験を積んだ中途採用を中心に募集する傾向にある。会計業務を生業としている会計事務所への転職は、簿記1級があれば有利になるだろう。

また中小企業などから大手企業への転職にも、簿記1級は活かせるだろう。転職に向けて簿記1級を取得するという人は決して少なくない。

簿記1級があれば就職できる!できないのは別に理由があるかも…

簿記1級があれば就職できる!できないのは別に理由があるかも…

ここまで簿記1級があれば就職できると紹介してきた。しかし簿記1級を持っているのに就職できない!と焦っている人もいるだろう。就職は資格だけがすべてではない。企業によって求めている人材は違うのだ。就職できない場合は資格以外にも問題点があるのかもしれない。

では一体何が問題なのだろうか?ここからは簿記1級があるのに就職できない場合、考えられる理由を解説していこう。参考になれば幸いだ。

企業は資格以外も見ている

当たり前のことだが企業側は資格以外のこともしっかりと見ている。なので資格を持っていれば他はどうでもいいとわけではない。では企業はどういったところをよく見ているのか。大きく分けて4つほど紹介していく。

1.身だしなみ

まず1番初めに目に留まるのが容姿である。服装や髪形などが乱れていたり、華美なものであれば面接にはふさわしくない。人は見た目が9割という言葉を聞いたことはないだろうか。それほど見た目の印象というのは大きいのだ。TPOに合わせた服装や髪形に整えることが必要だ。

スーツやネクタイの柄や色だけでなく、サイズ感も大切になってくる。サイズが合っていないとだらしない印象を与えてしまうからだ。

他にも女性はメイクに注意が必要だ。つけまつげやカラコン、キラキラしたアイシャドウなどはふさわしくないだろう。

2.人柄

企業側は今後一緒に働いていけるかどうかを面接で見ている。企業という組織で働くために人と良好な関係を築けるかは大切なことだ。エントリーシートには自分の人柄を書く項目がある。それほど企業側は人柄を重要視していると言えるのではないだろうか。

3.基本的なマナー

社会人には社会人として必要なマナーがある。特に挨拶や敬語などは社会人として基本的なマナーである。これらができていなければ悪印象を与えてしまう。他にも社内の人間関係だけでなく、取引先ともトラブルに発展する可能性が考えられる。そのため企業側は採用するのにリスクを感じてしまうだろう。

4.熱意

他にも企業側は面接で入社に対する熱意も見ている。企業側は長く働いてほしいと考えていることがほとんどだろう。なので熱意をもって面接に臨んでいるのか重視しているのだ。熱意がなければ就職してすぐに辞めてしまいそうだと印象が悪くなってしまう。

未経験だからという可能性は?

これは特に中途採用者に当てはまることだろう。中途採用では即戦力を求めているところが多い。そのため簿記1級を持っていても勤務経験がなければ、経験者に比べて採用される確率は下がってしまうかもしれない。

中には未経験者歓迎といった求人もあるだろう。しかしその場合でも経験者と未経験者が同時に応募してきたら経験者を採用してしまう可能性も考えられる。

簿記1級を持っているのに就職できない場合、未経験だからというのは十分理由になるのではないだろうか。

簿記1級があれば就職先は見つかる!できないは嘘

簿記1級があれば就職先は見つかる!できないは嘘

インターネット上で「簿記1級を持っていても就職できない」などというネガティブな意見を目にすることがある。これから就職活動や転職活動が控えている人が目にすれば不安に思うだろう。しかしそれは全くの嘘である。簿記1級を持っているからといって、就職できないということはなのだ。むしろ有利になる可能性の方が高い。

企業の経理職や会計事務所で働くためには、簿記の知識は必要不可欠になってくる。簿記1級は経理業務に関する専門的な知識を有している証明になるだろう。なので就職できないというのは嘘だと言えるのだ。

  • 簿記1級があると就活できないは嘘
  • 会計事務所など経理職に就くには強みになる
  • 簿記1級を持っていて就職できないのは、他に原因がある可能性が高い!

就職できないという場合は簿記1級があるから就職できないのではなく、理由は他にあると考えていいだろう。身だしなみや基本的なマナーに問題はないか、今一度チェックしてみて欲しい。本記事で紹介してきたことが少しでも役に立てばうれしく思う。