就職の斡旋会社とは?利用する3つのメリットとデメリットはどんなこと?

「就職の斡旋ってどういう意味?」

「紹介と何が違うの?」

就職の斡旋とは、求職者と求人を出している企業の間に立って仲を取り持つこと。他に人材斡旋とも言うのだが、似た意味の言葉に「紹介」や「仲介」という言葉もあり、なんだかわかりにくくはないだろうか。また就職の斡旋サービスをしている会社もあるのだが、そういう会社からは具体的にどんなサービスを受けられるのかもわかりにくいだろう。

そこでこの記事では、斡旋の意味、紹介や仲介との違い、就職を斡旋する会社について紹介していく。実は斡旋という言葉はあやふやな意味のものではなく、しっかりと職業安定法によって定義が定められているのだ。この意味をあやふやなままにしておくと大変なことになってしまうかもしれないので、よく確認しておこう。

就職の斡旋会社とは?斡旋の意味や紹介と仲介との違いは?

就職の斡旋会社とは?斡旋の意味や紹介と仲介との違いは?

就職斡旋会社の説明の前に、まず斡旋という言葉の意味を確認してからにしよう。

斡旋の意味と事業として行う際の資格について

斡旋とは、交渉や商売などで間に入って両者がうまくいくように取り計らうこと。また、この二者に間に入って紹介することもいう。斡旋を他の言い方でいうと、周旋(しゅうせん)と言ったり、とりもちや仲立ちと言ったりする。このことからもわかるように、就活の斡旋とは求職者と求人を出している企業の間を取り持ったり紹介しあったりすることによって、双方がうまくいくように取り計らうことを言うのだ。

注意事項として、就職の斡旋は国から認可をもらっていないと事業として行ってはいけない決まりになっている。免許無しで求人案件の紹介を行い、紹介手数料を受け取る行為等は違法なのだ。また職業紹介事業には「無料職業紹介」も含まれるため、無償だったとしても、職業紹介を行った行為に「反復継続性が認められる」「業として職業紹介を運営している」と見なされた場合は違法行為に該当する可能性がある。

斡旋とは法律で定義が定められている!

斡旋行為については、東京労働局の職業安定法によって正確に定められている。この法律の第4条第1項に記載されている職業紹介の項目を参考にしてみよう。

職業紹介とは、職業安定法(以下「法」という。)第4条第1項において、「1求人及び2求職の申込を受け、求人者と求職者との間における3雇用関係の成立を4あっせんすることをいう。」と定義されています。
 この定義でいう用語の意味は次のとおりです。

1    求人
報酬を支払って自己のために他人の労働力の提供を求めることをいいます。
2  求職
 報酬を得るために自己の労働力を提供して職業に就こうとすることをいいます。
3  雇用関係
 報酬を支払って労働力を利用する使用者と、労働力を提供する労働者との間に生じる使用・従属の法律関係をいいます。
4    あっせん
 求人者と求職者との間をとりもって、雇用関係が円滑に成立するように第三者として世話をすることをいいます。

このように「職業紹介」に関連するキーワードには求人・求職・雇用関係・斡旋の3つがあり、その3つのキーワードにも明確な意味が定義されている。ここからわかるのが、職業紹介とは求職者と求人を出している事業者の雇用関係の成立を斡旋するものということ。この職業紹介と斡旋はほとんど同じ意味で使われており、就職の斡旋とは、求職者から見れば職業紹介のことをいうのだ。

斡旋は紹介や仲介とは違うのか簡単に言うとこれ!

紹介や仲介はどのような意味の違いがあるのだろうか。

斡旋は「両者を取り持ってうまくいくように促す」といった双方の意見を取りまとめていくという意味がある。しかし、紹介だと「あくまでも求職者と企業に紹介するだけで、後のことは双方に任せます」というような意味合いになるのだ。また、似た言葉で仲介だと「両者の代理で話を進めていく」という意味になってくる。

とても意味の似ている言葉なので、斡旋は「強く薦める」、紹介は「知ってもらう」、仲介は「双方の代理」という感覚を持って使い分けるようにしよう。

就職斡旋会社で受けられるサービスの内容とは?

就職斡旋会社で受けられるサービスの内容

「就職の斡旋はわかったけれど、具体的にはどんなことをしてもらえるの?」

就職のための斡旋行為とは、求職者と人材が欲しい企業の間を取り持ち、双方をうまくいくようにするということだとはわかった。しかし、斡旋会社が具体的にどんなことをしてくれるのかは、いまいちピンとこない。

そこで、ここからは就職斡旋をしている会社が実際に求職者に対してどんなサービスをしているのかを紹介する。就職を斡旋している会社で受けられるサービスの内容は以下の4つである。

  • カウンセリング
  • 求人の紹介
  • 面接や履歴書の対策
  • 企業との日程調整

斡旋会社とは一般的に人材派遣会社や転職エージェントのこと

斡旋会社とは一般的に人材派遣会社や転職エージェントのこと

就職における斡旋会社とは、人材派遣会社や転職エージェントのことをいう。人材派遣会社と転職エージェントの仕組みは似ている点も違った点もその両方があるので、詳しく見ていこう。

人材派遣会社とは

人材派遣会社とは、特定のスキルを持った人材を必要としている企業に紹介し、派遣する会社である。この人材派遣会社の大きな特徴は、「働く会社」と「雇用関係を結ぶ会社」が異なること。

そのため、仕事の内容の指示を受けるのは「働く会社」からで、給料を受け取るのは「雇用関係を結ぶ会社」ということになる。そのような仕組みになっているので、求職者にとって正社員として勤めるよりも、人材派遣会社で勤めるほうが気軽に働く機会を得ることができるのだ。

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、民間の職業紹介サービスのことをいう。ひとりひとりに専門スタッフが付いて、希望の職種や収入、その他条件にあった求人を紹介してくれるサービスである。この転職エージェントのメリットは、なるべく早く効率よく報酬アップのできる求人を見つけてくれることだ。

デメリットは、自分が今まで経験したことのない業種の紹介はあまりしてくれないのと、押し切られて就職してしまうといったことがあるそうだ。異業種への就職先を探したい場合は、自分で求人サイト等で調べたほうが良いかもしれない。

就職活動に斡旋会社を利用するメリットとデメリットとは?

就職活動に斡旋会社を利用するメリットとデメリットとは

「人材派遣や転職エージェントとよく聞くけれど、就職活動で利用するのって実際どうなの?」

テレビコマーシャルやネットの広告で人材派遣や転職エージェントをよく目にするが、実際のところ就職活動に利用したらどうなるのか、料金はかかるのか、不安なことが多いと思う。そこでここでは就職するために斡旋会社を利用する際にかかる料金やメリットとデメリットに関して紹介していく。

成果報酬のため料金は基本無料なところが多い

就職活動で斡旋会社で求人を探す場合には求職者は基本無料なことが多い。なぜなら、多くの斡旋会社が成果報酬型で成り立っているからだ。斡旋会社の成果報酬を詳しく説明すると、求職者と企業側が雇用関係を結ぶことによって、企業から斡旋会社に報酬が支払われる仕組みになっている。

このように就職したら報酬が支払われるなら、無理矢理就職させられてしまうのではないかと心配になるだろう。しかし、そのようなことが無いように求職者が早期退職した場合には、企業に報酬を返金するルールを設けている場合が多いため、そこまで不安にならなくて大丈夫。

気になることがあれば、無料なので料金は心配せずに積極的に斡旋会社に相談しよう。

就活で就職斡旋会社を利用する3つのメリット

就活で就職斡旋会社を利用するメリット

多くのサービスを無料で受けられる斡旋会社には、それ以外にもメリットがある。就職活動で斡旋会社を利用するメリットは下記の3点である。

  • 非公開の求人を優先的に紹介してもらえる
  • アドバイザーが相談にのってくれる
  • 応募方法や面接や日程調整のサポートが受けられる

その1. 非公開求人を紹介してもらえる

斡旋会社との取引のある会社の非公開求人を優先して出している求人を確認できるのは、斡旋会社を利用する利点である。非公開求人は他では手に入らない情報なので、気になる場合は斡旋会社を利用するのが良いだろう。

その2. アドバイザーが相談にのってくれる

キャリアアドバイザーが求職者の相談に乗ってくれるのも、斡旋会社を利用するメリットのひとつである。アドバイザーに自分の希望を伝えれば、アドバイスが貰えたり、希望に近い求人を見つけてもらえたりすることができるので大いに利用しよう。そうするためにも、自分の譲れないポイントを挙げておき、就職活動中から企業に対してイメージを持っておくことが必要だ。

その3. 応募方法や面接や日程調整のサポートが受けられる

求人への応募から面接、採用までの手厚いサポートが受けられるのが就職斡旋会社の大きなメリットである。斡旋会社は求人を見ただけではなかなかわからない企業側の条件面や、求職者の事情や希望等も把握しているので、両者の仲をうまく取り持ってくれるのだ。希望の企業に就職するためには、斡旋会社のこういった手厚いサポートをうまく活用しよう。

就活で就職斡旋会社を利用する3つのデメリット

就活で就職斡旋会社を利用するデメリット

無料でメリットも多い就職斡旋会社だが、これを利用する上で見逃せないデメリットが存在するのも事実。就職活動で斡旋会社を利用するデメリットは下記の3点である。

  • 求職者に高いレベルが求められる
  • 斡旋会社の都合で紹介してもらえる求人が限られる可能性がある
  • 自分のペースで就職活動がしにくくなる

その1. 求職者に高いレベルが求められる

斡旋業者、いわゆる人材派遣をしている会社は求職者の就職が決まった際に、取引先の企業が求職者に支払う年収の30〜35%を成功報酬として、受け取ることによって報酬を得ている。そのため、求職者の採用にあたりかなり慎重になることが予想される。そして求職者には高いレベルが求められ、なかなか就職できないということになってしまいがちだ。

その2. 斡旋会社の都合で紹介してもらえる求人や企業が限られる

斡旋会社の取引先の企業の都合で、もっと自分の希望に近い求人があるにも関わらず、紹介してもらえる求人が限られてしまい、納得の行く就職ができるかどうか悩みどころである。斡旋会社を利用するとしても、自分で求人を精査する必要があるだろう。

その3. 自分のペースで就活しにくくなる

斡旋会社は求職者の就職が決まると、企業から報酬をもらえるという仕組みになっている。そのため、なるべく早く就職させようとしてくることが多いそう。自分でも情報収集をし、よりよい求人をじっくり探したい場合は、なかなか自分のペースで就職活動をするのが困難になってしまうかもしれない。

総括:就職斡旋会社とは求職者と求人を出している企業を取り持つ会社のこと!

総括:就職斡旋会社とは求職者と求人を出している企業を取り持つ会社のこと!

ここまで、就職斡旋会社を斡旋の意味から説明し、他に受けられるサービスの内容や就職活動に利用するメリットとデメリットを紹介してきた。下記のチェックリストに記事の要点をまとめよう。

  • 斡旋とは求人者と求職者との間をとりもつことだと職業安定法に定義されている
  • 就職斡旋会社では基本無料で様々なサービスが受けられる
  • 就職斡旋会社は採用基準が高くなることや自分のペースで就職活動を進めにくいといったデメリットがある

斡旋とは、紹介とも仲介とも違い、求人者と求職者との間をとりもって双方がうまくいくように取り計らうという意味がある。また就職活動に利用する就職斡旋会社を利用するにはメリットも多いが、見過ごせないデメリットもあった。

このように就職をする際は就職斡旋会社に丸投げをせず、自分でもよく判断できるようにしよう。