未経験エンジニアが辞めたいと思ったら辞めていい3つの理由は?

「未経験からエンジニアになったけど、現場のレベルについていけない」

近年、未経験からエンジニアになる人が増えている。なぜなら、SNSで情報収集が容易になり、エンジニアになるメリットがわかりやすくなったからだ。エンジニアになる具体的なメリットとして、働き方が多様であること、エンジニアのキャリアが長ければ長いほど、転職での市場価値が上がり、給料が上がりやすいことである。

また、下記のように、経済産業省からの委託調査に協力したみずほ情報総研株式会社は、多くのIT人材が不足することも公表している。

 経済産業省が平成 28 年 6 月に公表した「IT 人材の最新動向と将来推計に関する調査1」 によれば、IT 需要が今後拡大する一方で、我が国の労働人口(特に若年人口)は減少が 見込まれ、IT 人材の需要と供給の差(需給ギャップ)は、需要が供給を上回り、2030 年には、最大で約 79 万人に拡大する可能性があると試算されている。

引用:みずほ情報総研株式会社「 平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備」

そのため、日本企業におけるIT人材の不足を解消しようと、プログラミングスクールが増えて、エンジニアになりやすくなったのもエンジニアになる人が増えた要因だ。

一方で、エンジニアになる人が増えた分だけ、エンジニアを辞める人が増えてもおかしくない。

この記事では、未経験からエンジニアに転職したみたものの、やめたいと思っている方が少しでも気持ちが楽になるような内容を紹介する。ぜひ、最後まで読み進めていただけたら幸いだ。

未経験のエンジニアが辞めたいと思うのはなぜか

未経験のエンジニアが辞めたいと思うのはなぜか

独学やプログラミングスクールでプログラミングを学び、ポートフォリオの自作のウェブサイトやサービスを作って、晴れて憧れのエンジニアに転職が成功。それにもかかわらず、今の職場を辞めたい。なぜ、辞めたいと思ってしまうのか。以下、3つの理由を紹介する

理由①:すぐに実務をこなせない

未経験からエンジニアになった場合、最初に悩むのは、即戦力にならず、すぐに実務をこなせないことだ。独学やプログラミングスクールで書いていたプログラミングのソースコードに比べ、実務で扱うソースコードは量と書き方が全然違う。また、転職活動で作成するポートフォリオは自身で作成するため、「個人開発」と言われるが、実務では1つのサービスを複数人で作成するので「チーム開発」での作業になる。

したがって、転職時に使いこなしていないGitなどのバージョン管理システムの扱いに時間がかかり、スムーズに実務をこなせないことにストレスを感じてしまう。その結果、3か月で辞めるような短期離職を引き起こすのだ。

このような状況の場合、知識不足や経験不足が大きい。Gitもミスなく扱えるよう、マニュアル化している現場もあるため、すぐに慣れるだろう。エンジニアとして実務をこなせないのは、実務に必要なプログラミングのスキルが足りないのが要因である。そのため、未経験から現場に入っても即戦力にならないのは、先輩エンジニアも把握済みだ。

実務で経験値を増やし、1年後には後輩を指導できるくらいの気持ちをもって、業務をこなしていこう。

理由②:勉強がしんどい

エンジニアを含めたIT業界は、技術の進歩が早く、常に新しい情報とテクノロジーが企業で取り入れられている。エンジニアが扱うプログラミング言語もまさにそうで、新しいライブラリを使っている企業が多い。例えば、JavaScriptのフレームワークであるReactは最近の技術だ。

そこで、もし、職場内で、ソースコードの記述の仕方や改修が効率的に行えるから、実装に取り入れたいとなった場合、担当するエンジニアは勉強をしなければならない。つまり、プライベートの時間も勉強する必要があり、毎日残業の方にとって時間が確保できず厳しい場合もあるだろう。

このように、勉強しなければいけないことがしんどくなって、エンジニアを辞める道を選んでしまう方もいる。

理由③:上司との人間関係が辛い

エンジニアにも人間関係が辛くなって、転職を選ぶ人もいる。人間関係で辛くなる例として、上司との関係性が挙げられるだろう。エンジニアには、書いたソースコードを上司にチェックしていただく、コードレビューという過程がある。コードレビューは、ソースコードの体裁を綺麗にし、誰が見ても把握しやすく、修正もしやすくするのが目的だ。

そのコードレビューにおいて、ソースコードの書き方がおかしいと、上司から指摘される。未経験の場合、独学やプログラミングスクールから現場に入ってきたため、実務で推奨されるソースコードの書き方を知らない。したがって、コードレビューでたくさん指摘をされる場合が多い。

上司の中には、早く戦力になってほしいとの思いから、未経験の新人エンジニアに厳しく接する人もいる。そこで、細かいところに指摘が入り、何度も指摘されるのが苦手だったり、厳しく指摘されたりするのが苦手な人が、エンジニアを「辞めたい」と思ってしまう。

エンジニアは、たくさんのコードレビューを経て、いかに正確にソースコードを書けるかが、生きていく上での分かれ道となっている。ソースコードを書く技術を磨くため、プラスになることはすべて受け入れていく姿勢がなければならない。

未経験のエンジニアが辞めたいと思ったら辞めてもいい理由

未経験のエンジニアが辞めたいと思ったら辞めてもいい理由

前章では、未経験からエンジニアになった人がエンジニアを辞めたいと思う理由を紹介したが、エンジニアを経験してきた筆者は、エンジニアを辞めたいと思ったら、辞めてもいいと考えている。その理由を紹介する。

理由①:向いてない場合もある

エンジニアという職業は、向き不向きが顕著になる職である。なぜなら、ルーチンワークが少なく、プログラミングのスキルがないと仕事ができないからだ。エンジニアに向いている人の特徴として、

  • 自分で調べるのが好きな人
  • プライベートの時間もソースコードを書くのが好きな人

逆に、すぐ質問する人や仕事でしかソースコードを書かない人は、エンジニアに向いていない。エンジニア界隈では、「答えはインターネット上に書いてあるから、わからないことはまずは調べる」「プライベートの時間も勉強する」が共通認識だ。

だた、インターネットで調べても内容が理解できないくらい知識が不足しすぎたり、勉強する時間が捻出できなかったりして、実務をこなすのが厳しいと感じる場合がある。したがって、働くのに限界を感じたならば、エンジニアを辞めても問題ない。エンジニアに向いていないのがわかっただけでもプラスと考えて、新しいキャリアをスタートさせてほしい。

理由②:能力の差が大きい

エンジニアという職は、能力の差も大きくでやすい。例えば、平日だけでなく休日もソースコードを書き、勉強会に参加している人は、やはり仕事でもすぐに即戦力として活躍している。

一方、仕事だけしかソースコードを書いていない人は、作業スピードが遅く、勉強している人との差が顕著になりやすい。したがって、職場で求めているスキルと自分のスキルに乖離がある場合、辞めても問題ないと考える。

理由③:1度エンジニアを経験すると、他社へのエンジニア転職が容易

初めてエンジニアになって働いてきたものの、職場の雰囲気が合わない。それでも、エンジニアのキャリアは続けたい。そう考える人は、そのままエンジニアとしての転職を考えてもいいだろう。

エンジニアは人手不足のため、下記のデータの通り、2022年6月時点の求人倍率が他の職種よりも高く、超売り手市場だ。

転職求人倍率レポート(2022年6月)

 

したがって、1度エンジニアとしての実務経験があると、未経験からエンジニアに転職するときに比べ、圧倒的に転職がしやすくなっている。しかし、必ずしもエンジニアになったから、すぐに転職が容易になるわけではない。転職が容易になる条件については、次の章で詳しく紹介するため、このまま読み進めていただくと幸いだ。

未経験からエンジニアになった。でも、今の職場は辞めたい!転職有利な条件とは

経験からエンジニアになったけど、今の職場は辞めたい!転職で有利になる条件とは

未経験からエンジニアになったが、他の会社でエンジニアとして働き続けたい。そのように転職を考えた場合、転職市場で有利になる最低条件が存在する。したがって、最低条件に達するまでは、頑張ってエンジニアを続けてみてほしい。

では、転職で有利になる最低条件とは、どのようなものなのか。以下、紹介する。

条件①:エンジニアになって1年近く

エンジニアになって、1年近い人は、エンジニアからエンジニアへの転職活動が容易になる。なぜなら、1年近くもやっていると、転職市場では未経験ではなく、即戦力としてみなされるからだ。

未経験だと綺麗なソースコードの書き方がわからないまま就職するため、まずは綺麗なコードの書き方を現場で経験しながら覚えていく。それが1年近く現場で働いていると、どういうソースコードの書き方が問題なのかがわかり、ソースコードの綺麗な書き方が習得されている。現場で働くエンジニアからすれば、綺麗なソースコードを書いているだけで、コードレビューをする際の指摘が少なくて非常に助かる。

したがって、未経験からエンジニアを目指していた時よりも、経験者枠での採用になり、簡単に転職がしやすい。実際、筆者の周りでも、エンジニアを1年近くやり、他の職場のエンジニアになった人が多くいた。このように入社試験では、未経験のエンジニアを目指す人と、1年エンジニアを経験した人が受けてきたら、技術的には1年エンジニアを経験してきた人をプラスに評価をする。もちろん、なぜ1年で転職するのかは確実に聞かれるので、対策を万全にしなければならない。

条件②:20代または30代である

未経験からエンジニアに転職する場合、特に決まった年齢制限はない。しかし、エンジニアには35歳限界説がある。職場にもよるが、未経験からエンジニアになる場合、若い方がいい。なぜなら、先輩からコードレビューする際、歳上より歳下の方がやりやすいからだ。そのように考えると、30代でも30代後半の方は転職するのが厳しくなるのではと思うかもしれない。しかし、筆者の知り合いは38歳で1年エンジニアを経験し、他の職場に再びエンジニアに転職した人がいた。

また、一概に40代以降がエンジニアに転職できないわけではなく、会社によっては、スキルと経験が現場で活きるのであれば、40代以降も即戦力として採用される。つまり、スキルも大事だが、面接でいかに転職先で貢献できるかアピールするのが大切だ。もし、未経験かつ40代でエンジニアに転職し、他の会社のエンジニアに転職を考えている人は、次の転職先を決めやすくするという意味でも、最低でも1年は今の職場でエンジニアを継続してほしい。

未経験からエンジニアになって辞めたいと思った時のまとめ

未経験からエンジニアになって辞めたいと思った時のまとめ

未経験からエンジニアになって辞めたいと思った場合について、なぜエンジニアを辞めたいと思うのか、エンジニアを辞めてもいい理由、エンジニアから他社のエンジニアに転職してもいい条件について紹介してきた。

以下、本記事をまとめる。

未経験のエンジニアが辞めたいと思うのはなぜか
  • すぐに実務をこなせない
  • 勉強がしんどい
  • 上司との人間関係が辛い
未経験のエンジニアが辞めたいと思ったら辞めてもいい理由
  • 向いていない場合もある
  • 能力の差が大きい
  • 1度エンジニアを経験すると、他社へのエンジニア転職が容易
他社のエンジニアに転職するために、有利な条件
  • エンジニアになって1年近く
  • 20代または30代である

未経験からエンジニアになって辞めたいと感じている方は、まずはキャリアとしてエンジニアを続けたいのか、それともエンジニア自体を辞めたいのか考える必要がある。エンジニアを続けるか続けないかで、未経験からエンジニアになった今の状況の行動が変わっていく。

エンジニアはプログラミングという専門スキルを用いるため、向き不向きが出やすい。そのため、潔く辞めてもいい。また、1年も現場で働いていれば、転職もしやすいくらい人手不足で売り手有利な転職市場の業界だ。

ぜひ、自分と向き合って、人生を考えてみてほしい。