Fラン大学院に進学するメリットはあるの?文系・理系の恩恵は?

大学院とは、学問の専門分野について深く研究する教育研究機関のことだ。通常、大学生は四年で卒業して各人の希望する企業に就職して社会人になる。大学院希望の場合は就職ではなく学問の追求を選択するため、卒業後すぐに働きたい人にとっては行くメリットがないように思えるのではないだろうか。しかし、大学院に行くことで学生は様々な恩恵を受けることが可能である。もちろんFラン大学に通う学生も同様だ。本記事では、Fラン大学に籍を置く学生に向けて大学院を選択するメリットをわかりやすく解説する。Fラン大学院なんて行く意味があるのか?と感じる人もいると思うが、そういった方こそ最後まで読んでもらいたい。

Fラン大学院に行く意味はあるの?大学院に進学する利点は?

Fラン大学院に行く意味はあるの?大学院に進学する利点は?

大学院に進みたいと考えている学生の多くは、Fランの大学ではなく難関大学に入学するべきだと考えているのではないだろうか。事実、有名大学では大学院生が研究で利用する施設・設備が充実しており、エリート揃いの教授陣による満足度の高い指導を受けられるイメージも強いはずだ。大学院に興味のある学生でも「わざわざFラン大学の大学院に入る意味はあるの?」と疑問に思っている人は多い。以下の項目では、大学院に進学するメリットを順番に紹介していく。

文系のメリットは?

文系のメリットは?

まずはFラン大学に在籍している文系の学生が大学院に行く利点を解説する。主なメリットとしては、学士より上の学位を手に入れたり、興味を抱いている学問や研究について教授による密度の高い指導を受けられる点が挙げられるのではないだろうか。前述した利点について、以下の項目で順に解説する。

学士よりも上の学位(修士・博士)を手に入れることが可能

大学院に進学した学生は学士よりも上の学位(修士・博士)を入手可能だ。修士号や博士号を得るのは文系より理系が多い傾向にあるものの、修士(博士前期)課程を修了すれば「大学院時代に熱意を持って取り組んだこと」を面接で大きくアピールできる。深い知識を身につけられるだけでなく、就活で自分の立場を活かせる可能性もあるのだ。また、大学や研究機関等で研究員(ポストドクター)として働きたい場合も博士号が必須になる。ただし文系ポスドクは理系に比べて就職率が低いため、民間企業に就職したいと考えている人は大学院に進学せず4年で卒業する選択肢を取るべきだとも考えられるのではないだろうか。就職の実態について気になる場合は、文部科学省の公式ホームページに記載されている『博士課程修了者の進路実態に関する調査研究』を参考にするのも手だ。

研究室ではFラン教授による密度の高い指導を受けることも

大学院生は大学で学んだ知識を元に自ら研究課題を設定し、検証・分析した後に研究結果を教授にプレゼンする必要がある。一見面倒に思えるかもしれないが、逆に言えば大学院に進学することで自分の興味分野に関する研究に打ち込む場が手に入るだけでなく、担当の教授に意見を伺うことができるのだ。中には「Fラン大学に所属する教授には深い洞察力や専門的知識を期待できない」と考えている人も居るかもしれない。しかし、Fランだからといって教授の能力が必ずしも低いわけではないし、教授の立場に身を置いている以上、一定の能力が保証されているのは確かだ。担当教授と考え方が合っている場合は密度の高い指導も期待できる。とはいえインターネット上の大学院経験者の体験談には「担当教授と性格や考え方が合わなかった」「研究室選びで当たりを引けなかった」という意見もあるため、必ずしも大学院進学はメリットのみ存在しているわけではない。研究メンバー同士の人間関係も重要になるため、コミュニケーションが苦手だったり深く追求したいと考える研究テーマがない場合は大学院よりも就活対策に力を入れるべきである。

理系のメリットは?

理系のメリットは?

理系の場合、文系の大学生が大学院に進むメリットを得られると同時に理系ならではの恩恵を受けることが可能だ。とりわけ大手企業が院卒採用を優先している点、大学院ロンダによる就活対策が可能という点が院進のメリットとして挙げられる。Fラン大学に通う学生でも、学歴に囚われることなく希望する企業に就職できる可能性は決して低くない。以下の項目で理系のメリットを解説する。

大手企業の採用は院卒有利

文系の学生が得られるメリットに加え、理系は大学院に進むことによって様々な恩恵を受けられる。一つ目の恩恵として、大手企業の採用する人材の多数が院卒である点が挙げられるのではないだろうか。大手企業の採用者は専門的な知識だけでなく論理的思考を持った人材を求めているため、研究者や専門職を目指す人によって複数の能力を身につけられる上に就活で有利になる大学院進学は必須だ。難関大学はもちろん、Fラン大学の大学院にも同様のことが言える。インターネット上では「Fランの大学院は魔境」「指導教員や院生のやる気がなく周囲の環境が地獄」のようにネガティブな意見が多く見られるものの、大学院への進学自体は評価されるべき行動だ。何らかの目的のために大学院生として研究する熱意を評価されるため、可能であれば内部進学や次の項目で述べる方法を取って修士号を獲得するべきではないだろうか。大学院について詳しく知りたい人は、現在所属している大学の公式ホームページや配布物に記載されている連絡先を確認した上で指導教員に質問するべきだ。また、内部進学の経験者が周囲にいる場合は体験談を聞くのも良いのではないだろうか。インターネット上は院卒の就職活動に関する情報が多数あるため、複数のサイトに目を通して情報を整理しながら内部進学の可否を決めるのも手だ。

理系は大学院ロンダして条件の良い就職先に就きやすくなる

理系は大学院ロンダすれば条件の良い就職先に就きやすくなる、という話を聞いたことはあるだろうか。大学院ロンダは「学歴ロンダリング」とも呼称されており、学歴を重視する学生は最終学歴を変えられる大学院ロンダに手を出すケースが多いようだ。Fラン大学でも同様のことが言える。とりわけFランは低偏差値のイメージが強く、学歴が採用の可否を分ける就活市場で不利になることは否定できない。理系の場合は大学院生が優先的に採用される傾向にあるため、そこに大学院ロンダによる学歴の変更に加えれば採用率アップを見込める。上手くいけば偏差値35以下のFランから偏差値60前後の大学院に学歴ロンダリングできるので、結果的に条件の良い就職先に就きやすくなるという仕組みだ。就職活動を有利に進めたい人はぜひ大学院ロンダを検討してみてはいかがだろうか。

>>Fラン大学の基準は人による?本来の定義やFランの存在意義は?

Fラン大学院に院進する場合に気をつけるべき注意点について

Fラン大学院に院進する場合に気をつけるべき注意点について

Fラン大学院に進む選択肢を取る前に、学生は文系・理系に関わらず複数の注意点を知っておく必要がある。本記事では院進のメリットを4点解説したものの、人によっては大学院に進んだことによってデメリットが生じてしまうケースも少なくないのだ。大学院に院進する場合に気をつけるべき注意点を一通り紹介していくため、引き続き本記事の内容に目を通していただければ幸いである。

文系はハッキリ目的意識がない限りは院進するべきではない

Fラン大学に入学して大学院に行く場合、文系は就職活動が不利になることを事前に理解しておかなければならない。大学院を選択するのであれば、大学院卒は新卒として扱われにくいことを考慮する必要がある。卒業後3年以内であれば第二新卒として扱われるが、企業が優先するのは大学を4年で卒業した新卒だ。大学院で学問を深く学んだり研究を続ける間に得た知識やスキル・経験をアピールするのは悪くない手段ではある。しかし確固たる目的意識がない限り、文系の場合は4年で卒業したほうが就活で有利になりやすいのではないだろうか。理系は企業の院卒採用が多数を占めるため院進のメリットが多いが、文系はそうではない。大学院に進まず、新卒として就職後に社会人としての経験を積む選択肢も考慮するべきだと考えられる。

理系の大学院ロンダは高い費用と環境の変化がデメリットに

理系の大学院ロンダは就活対策に効果的だと考えられている。先の項目で言及したように、現在所属している大学よりも偏差値や知名度が高い大学院に進学することで最終学歴を変えられるため、学歴重視の企業面接で好印象を与えやすくなるのが特徴だ。ロンダリングが判明しても、企業の多くは目的のために大学院に進学する選択肢を取ったことを評価している。しかし、大学院ロンダによる費用と環境の変化は大きなデメリットだ。特にFラン大学から知名度の高い大学院に進学する場合、通学の手段や周囲の人間関係が大きく変わることで支障をきたす恐れもある。元の大学より講師陣や研究室、設備のレベルも高い環境になるため、実際に大学院に所属していた人の体験談を聞いたり、口コミや評判を調べる必要があるのではないだろうか。

Fラン大学院に進学するメリット・デメリットを理解するべき

Fラン大学院に院進するメリット・デメリットは熟慮するべき

大学院に進学するメリット・デメリットを事前に理解することで、少しでも大学院に関するトラブルを予防できれば幸いだ。大学院生として数年間過ごすメリットを再掲する。

  • 学士よりも上の学位(修士・博士)を手に入れることが可能
  • 研究室では大学の教授による密度の高い指導を受けることも
  • 理系企業の採用は院卒有利
  • 理系は大学院ロンダして条件の良い就職先に就きやすくなる

基本的に、大学院に進学する利点は文系よりも理系にあるため、就活第一の場合は大学院を諦めるべきだ。それでも興味分野を深く研究したい、追求したいと考えている人はデメリットを理解した上で行動するべきだと言える。有名なことわざに「後悔は先に立たず」とあるように、出来る限り後悔しない道を自分で選んでみてはいかがだろうか。当サイトではFラン大学に関する情報も多数発信している。興味のある方は是非本記事の下部にある関連記事も確認していただければ幸いだ。