登録販売者は就職できない!今後の需要と将来性・活躍の場はある?

「登録販売者は実際就職できない?」

「薬局以外に就職先はあるのか?」

このような不安があると、資格取得に向けた勉強に身が入らなかったり、受験自体をためらってしまったりするのではないだろうか。登録販売者にはマイナーなイメージやドラックストアでしか使えないイメージがあるため、なんとなく不安に感じるのも無理はない。

そんなあなたのために、この記事では登録販売者は就職できるのかできないのか?その現状や将来性について詳しく解説していきたい。

この記事はこんな方に読んでほしい。

  • 登録販売者の就活に不安を感じている
  • 登録販売者の現状や将来性を知りたい
  • 薬局以外の就職先も知りたい

その他にも登録販売者として働きたいあなたが注意しなくてはいけない制度や法律のことも紹介していく。この記事を参考にぜひ登録販売者への理解を深め、自身の就活に活かして欲しい。

登録販売者は就職できない?抱かれやすいイメージと現状や将来性は?

登録販売者は就職できない?抱かれやすいイメージと現状や将来性は?

ここでは、登録販売者の主な仕事内容から見えてくる、求められていることや、現状、将来性を解説していきたい。

登録販売者の仕事へのイメージは?

登録販売者に皆がなんとなく持っているマイナスなイメージを下記に4つ挙げる。

  • 時給が低い
  • 薬局以外に働く場所がない
  • 女性が多く職場の人間関係が大変
  • 学んだ専門知識を活かせない

    ここからは、多くの人が抱く登録販売者に対するマイナスなイメージと現状が一致しているのかしていないのか解説していきたい。

    資格をとっても給料はあまり高くない

    登録販売者資格を取得していざ働きだしても、最初からいきなり高収入は望めない。給与を上げたいのであれば、実務経験を積んで責任者や管理職になる必要がある。

    また、ある程度の実務経験があれば、ドラッグストアの新規出店の際に店舗責任者候補として登録販売者を雇う企業が増えているため、出世への道は開ける。

    資格を取得して、コツコツと実務経験を積むことが必要になってくる。

    薬局以外にも働く場所はある

    登録販売者と言ったら、薬局やドラックストアのイメージがあるだろう。しかし、最近は薬局以外にも活躍の場は広がりつつある。

    2021年8月に薬事法が改正されたことによって、薬局やドラックストア以外のコンビニやスーパーでも医薬品の販売ができるようになった。つまり、コンビニやスーパーでも登録販売者が活躍できるようになり、多くの求人が出ている。

    また、最近はセルフメディケーションの考え方が広まっている。

    セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。

    くすりと医療の情報局by第一三共ヘルスケア:セルフメディケーションとはより引用

    このセルフメディケーションとは、「自分の健康状態を自分で管理する」という考え方である。国の医療費の上昇を抑えるために、何かあったときに何でもかんでも医療機関に頼るのではなく、なるべく市販薬で解決できるような体制が整えられつつあるのだ。

    そうなると、多くの人にとって、身近で気軽に医薬品の相談ができることが重要な意味を持ってくる。こういった社会の動きからみても、医薬品の知識のある登録販売者の必要性は高まってくるだろう。

    女性が多い店舗は人間関係が大変なこともある

    こういった人間関係の悩みは、どの職業でも大きな悩みになりやすい。薬局やドラックストアのスタッフに女性が多いというのは本当だ。しかし、一概に女性が多いからトラブルが起きやすいとも言えないだろう。

    医薬品の専門知識を活かせない場合がある

    医薬品の知識を活かしてバリバリ働きたいと考えて登録販売者になると、実際はあまり専門的な知識を活かせないことが多い。なぜなら、業務内容としては、薬局やドラックストアのスタッフとして、レジ打ちや品出しがメインになってしまうためだ。

    しかし、店舗によっては知識が必要だったり、お客様からアドバイスを求められたりすることもあるため、知識が全く必要ないわけではない。職場に合わせた知識の引き出しが求められるため、臨機応変な対応が必要である。

    資格の需要と将来性は充分にある!

    需要と将来性は充分にある!

    登録販売者は決して給料は高くないが、とても需要と将来性がある資格である。資格試験の傾向が以前よりも実務に近い形での出題となり、より現場で活躍できる登録販売者が増えているのも、社会から求められているからこそである。

    また、以前は薬剤師しか管理できなかった「OTC医薬品(一般医薬品)」が登録販売者でも対応できるようになったこともあり、活躍の場が一段と広がった。今後はセルフメディケーションの高まりと高齢化の影響で、信頼できる薬局やドラックストアでのアドバイザーが求められてくる。

    これからはコストのかかる薬剤師に変わり、低コストで雇えて業務範囲の広い登録販売者の需要が高まっていくに違いない。そういった理由から、登録販売者の活躍の場はどんどん広がっていくであろう。

    登録販売者は就職できない?求人の探し方

    登録販売者は就職できない?求人の探し方

    登録販売者の業務内容と主な就職先や求人の探し方、就活をする上で気をつけるべきことを紹介していく。

    主な業務内容

    登録販売者の業務内容は就職先によっても異なるが、主なものは下記の3つである。

    • OTC医薬品(一般医薬品)の販売
    • 患者やお客様のカウンセリング
    • 医薬品管理

      OTC医薬品(一般医薬品)の販売

      登録販売者が取り扱える医薬品は、「第二医薬品」と「第三医薬品」である。それ以外の第一医薬品は薬剤師しか取り扱えないが、日本の一般医薬品の9割を第二医薬品と第三医薬品が占めているため、登録販売者はほとんどの医薬品を取り扱うことができる。

      患者やお客様への医薬品に関するカウンセリング

      登録販売者は、患者やお客様の体調や体質に合った医薬品を選んでもらうためのカウンセリングも担当する。相手の立場に立って、適切なアドバイスをすることが重要になる。

      医薬品管理

      コンビニやドラックストアでの医薬品部門の管理を任されるため、陳列や品出しといった医薬品管理も重要な仕事の一つになってくる。在庫の使用期限をチェックし、期限切れのものはないか、品質が悪くなっているのはないかなどのチェックをする。

      そうすることによって、患者やお客様に安心して医薬品を選んでもらえる環境づくりをするのだ。

      登録販売者の主な求人

      登録販売者の主な就職先

      登録販売者は薬のスペシャリストとして、どのような求人があるのか下記にまとめた。

      • ドラックストア
      • 調剤薬局
      • コンビニ
      • その他

      ドラックストアの求人が多い

      登録販売者の求人でよくあるのがドラックストアの求人である。ドラックストアでの働き方は、正社員以外にも、パートやアルバイトと多様な雇用形態であることが多い。

      ドラックストアでの業務内容は、品出しやレジ打ちといった通常のスタッフの業務に加えて、医薬品の管理や情報提供も行う。そのため、医薬品だけでなく日用品や食品、健康食品などあらゆる商品への知識も持つ必要がある。

      調剤薬局では薬剤師の補佐的な業務を担当

      登録販売者は調剤薬局での就職が可能である。調剤薬局での主な業務内容は、レジ打ちや品出し、処方箋の受付やレセプト業務といった、薬剤師の補佐的な業務を務める事が多い。

      ドラックストアに比べて、調剤薬局は専門性が高いが、営業時間が短く休日がはっきりしているため、小さな子供がいても働きやすいのが利点である。

      コンビニの求人も増えつつある

        コンビニでも医薬品の販売ができるようになったことから、徐々に登録販売者の求人が増えてきている。コンビニでの業務内容は、やはり一般スタッフと同じように品出しやレジ打ちが主な業務となり、それに加えて医薬品の管理も行う。

        24時間営業の店舗がほとんどで、夜間の人手不足に対応する必要があったり、医薬品以外にも商品やサービスの知識が必要だったりするため、業務の負担が大きい場合がある。

        その他の必要とされている場所

        登録販売者の就職先は薬局やドラックストア以外にも広がってきている。例えば以下のような場所だ。

        • 製薬会社の営業職
        • 接骨院
        • エステサロン
        • 介護業界
        • 医薬品通信販売
        • スーパーマーケット
        • ディスカウントショップ
        • 家電量販店の医薬品コーナー
        • ホームセンター

        登録販売者は薬局以外にも、これほどたくさんの活躍の場がある。製薬会社でも、接骨院でも、湿布や市販薬を売る際に登録販売者の力が必要だ。また、薬事法の改正があり、スーパーやディスカウントショップ、ホームセンターなどでも医薬品が販売できるようになったため、登録販売者の需要は高まっている。

        その上エステサロンでは、サプリメントや化粧品のアドバイザーとして登録販売者の知識が活かせる。介護業界では、高齢者の薬の飲み合わせや副作用についての知識が備わっていれば、かなり役立つだろう。

        このように、登録販売者の知識や経験は様々な場所で必要とされているのである。

          登録販売者の求人の探し方は?

          求人の探し方

          登録販売者は需要も将来性もある仕事であるが、いったいどこで求人を探したらいいのだろうか。様々な探し方があるだろうが、主な方法を下記にまとめた。

          • ハローワーク
          • 求人サイト
          • 企業のホームページ
          • 店舗の張り紙
          • 登録販売者の専用求人サイト
          • 専任のコンサルタント

            登録販売者の求人は、上記のように色々な方法で見つけることができる。その中でも、登録販売者専用の求人サイトを3つ紹介する。

            専用の求人サイトであるジョブメドレー

            ジョブメドレージョブメドレー

            登録販売者専用の求人サイトである「ジョブメドレー」では、勤務地の場所、雇用形態、職場の特徴などから自分に合った求人を見つけることができる。また、登録販売者のための転職体験談や、役立つ仕事探し術などのためになる情報が豊富。

            登録販売者の就活に不安がある方は是非チェックしておきたい求人サイトだ。

            登録販売者の転職もサポートするアポプラスキャリア

            アポプラスキャリア

            アポプラスキャリア

            「アポプラスキャリア」は10,000件以上もの求人数を誇る登録販売者専用の求人情報サイトである。資格の有無や実務経験の年数、希望の雇用形態を入力すると、簡単に希望に合った求人を見つけることができる。

            転職支援サービスとして、電話面談で仕事に関する相談ができたり、就職までのサポートが充実していたりするのがこのサイトの強みだ。登録販売者で確実な就職を望むなら、このサイトもチェックしておきたい。

            資格を生かした就職に最適なチアジョブ

            チアジョブ

            チアジョブ

            「チアジョブ」求人情報サイトというよりは、就職や転職支援サービスがとても充実している。例えば、企業とのやり取りをすべて専任のコンサルタントが担当し、就活の書類添削や面接対策もサポートしてくれるので、安心して就職活動が行える。

            また「チアジョブ」の親会社が大手薬局チェーンである日本調剤であり、医薬品業界の実績やネットワークが豊富なのが強みだ。他にはない求人が見つけられるかもしれない。

            登録販売者は就職できない?資格の取得と実務経験について

            登録販売者は就職できない?資格の取得と実務経験について

            ここでは登録販売者の資格の所得方法と実務経験について紹介する。仕事を始めるとき、また仕事をしていく上でも重要な内容なので、登録販売者として働くなら知っておきたい内容である。

            資格の取得方法

            登録販売者の資格は誰でも取ることができる。実務経験も学歴も一切必要ない。都道府県で行われる試験に合格し、登録すると資格を取得できる。

            下記に、2020年から2018年の登録販売者試験の受験者・合格者・合格率は以下の通りだ。

            【2018~2020年度の登録販売者受験者データ】

            試験実施年度 受験者 合格者 合格率
            2020 5万2959人 2万1953人 41.5%
            2019 6万5288人 2万8328人 43.4%
            2018 6万5500人 2万7022人 41.3%

            厚生労働省│これまでの登録販売者試験実施状況等についてより引用

            この厚生労働省の資料から、登録販売者試験の合格率は毎年40%くらいだとわかるだろう。試験の内容は筆記試験のみで、全体の7割が取れれば合格できる。要点を絞った勉強ができると、比較的容易に合格できるであろう。

            直近5年間で2年以上の実務経験が必要

            登録販売者の試験に合格したからといって、すぐに医薬品販売が1人でできるわけではない。登録販売者として2年間の実務経験を積むまでは、薬剤師または店舗の管理者のもとで働かなくてはいけない。

            つまり、資格取得後に仕事を始める場合は、2年間は研修期間になる。

            この実務経験は、試験合格前に積むこともできる。試験合格の前後5年間の間に2年以上の経験を積むことによって、晴れて一人前の登録販売者になることができるのだ。

            総括:登録販売者は就職できない?現状・将来性・給料について解説!

            総括:登録販売者は就職できない?現状・将来性・給料について解説!

            今回の記事のポイントをまとめておこう。

            • 登録販売者の需要と将来性は充分にあり求人も豊富
            • 主な就職先は薬局やドラックストアだが他にも活躍の場が増えている
            • 求人はハローワーク、求人サイト、企業の求人ページ、店舗の張り紙などで見つけられる
            • 登録販売者は誰でも所得できるが、一人での店舗業務をするには取得前後5年間で2年の実務経験が必要

            ここまで登録販売者は就職できるのか、その現状や将来性、活躍の場や求人の見つけ方、資格や制度のことについて解説してきた。登録販売者は誰でも挑戦できる資格である上に、需要も将来性も充分な資格であると言える。

            しかし、給料が低い点、専門知識を生かせないことがある点や就職先の人間関係で悩むことがあるため、就職先を選ぶ際、それらへの注意が必要だ。これらのことを確認すれば、きっと希望の就職先を見つけることができるだろう。